AGA(男性型脱毛症)とは
AGA(男性型脱毛症)は、日本人男性の約3人に1人が発症するとされる非常に一般的な脱毛症です。
年齢とともに増加し、50代では約4割が影響を受けると報告されています。
早い人では10代の後半から発症する場合もあり、薄毛や抜け毛のお悩みは、年齢を問わず多くの男性が抱えるデリケートな問題です。
当院では、医学的根拠に基づいたAGA治療を行い、進行抑制と発毛促進の両立を目指します。
正常な毛周期とAGAの毛周期について
髪の毛には毛周期があります
髪の毛は常に伸び続けているわけではありません。1本1本が一定のサイクルを繰り返しながら生え変わっています。この周期を毛周期といいます。

正常な毛周期
髪の毛は以下の3つの段階を繰り返しています。
●成長期(約2〜6年)
毛母細胞が活発に分裂し、髪が太く長く成長する期間です。全体の約85〜90%の髪がこの成長期にあります。
●退行期(約2〜3週間)
毛の成長が止まり、毛根が徐々に縮小していく準備期間です。
●休止期(約3〜4か月)
毛の成長が完全に停止し、自然に抜け落ちるのを待つ期間です。その後、新しい毛が再び成長期に入ります。
正常な状態では、成長期が十分に長いため、太くしっかりとした髪が育ちます。
AGA(男性型脱毛症)の毛周期
AGAになると、この毛周期のバランスが崩れます。最も大きな変化は、「成長期が異常に短くなる」ことです。
AGAで起こる変化
●成長期の短縮
通常2〜6年ある成長期が、数か月〜1年程度に短くなります。そのため、髪が十分に太く成長する前に成長が止まってしまいます。
●毛が細くなる(軟毛化)
太い毛が次第に細く短い毛へと変化します。
●毛包のミニチュア化
毛根そのものが小さくなり、産毛のような毛しか生えなくなります。
●抜け毛の増加
成長期が短いため、休止期に入る毛の割合が増え、薄毛が目立つようになります。

なぜAGAを発症するのか
男性の抜け毛の
特徴
なぜ男性の薄毛は局所的に進行するのか
男性の薄毛は全体が均一に薄くなるのではなく、「生え際・前頭部・頭頂部」といった特定の部位から局所的に進行するという特徴があります。
原因は「男性ホルモンへの感受性の違い」
AGAの主な原因は、男性ホルモンから変換されるDHT(ジヒドロテストステロン)ですが、重要なのは頭皮のすべての毛が同じようにDHTの影響を受けるわけではないという点です。
前頭部・頭頂部はDHTに敏感
前頭部や頭頂部の毛包には、
・5αリダクターゼ(DHTを作る酵素)が多い
・アンドロゲン受容体が多い
・DHTへの感受性が高い
という特徴があります。
そのため同じ男性ホルモン量であっても、この部分だけが強く影響を受けやすいのです。
後頭部はなぜ残りやすいのか
一方で後頭部の毛包は、DHT感受性が低い、アンドロゲン受容体発現が少ない等の理由から、AGAの影響を受けにくい部位です。
そのため、前や頭頂部は薄くなっても、後頭部の毛は比較的保たれることが多いのです。
局所的に進行する理由のまとめ
男性の薄毛が局所的に進行するのは、
- 部位ごとのホルモン感受性の違い
- 毛包レベルでの遺伝的要因
- DHTに対する反応性の差
によるものです。
つまり、「髪が抜けやすい部位」と「影響を受けにくい部位」が存在することが、男性型脱毛症の大きな特徴です。
早期対策が重要
AGA(男性型脱毛症)は、徐々に進行する脱毛症です。放置すると薄毛は少しずつ広がっていきます。
さらに重要なのは、ある程度以上に小型化(ミニチュア化)した毛包は、完全には元に戻りません。
そのため、「少し気になる」「以前よりボリュームが減った気がする」といった早い段階でのご相談が、薄毛治療ではとても重要です。
AGAは早期に対策を始めるほど、進行を抑えやすくなり、発毛量も増えます。
気になる症状があれば、お早めにご相談ください。

